頭痛薬のイブは飲み過ぎると危険!!

薬物乱用頭痛は、片頭痛や緊張型頭痛などの一次性頭痛がある人が、イブなど急性期治療薬を長期間飲み続けているうちにその量が増え、薬の飲みすぎ(乱用)によって逆に毎日頭痛がおきるようになる症状のことです。

イブは飲み過ぎると危険

原因となっている薬物はイブ以外にも、鎮痛薬のほか、エルゴタミン製剤、トリプタン製剤、オピオイドなどがありますが、日本ではOTC(市販薬)の飲み過ぎが最も多くみられます。

次いで、単一の鎮痛薬(アスピリン、アセトアミノフェンやほかのNSAIDs)で最近ではトリプタン製剤乱用頭痛のケースも見られるようになってきました。

頭痛がおこりそうなとき、早め早めにイブを飲むとかなり効果があるのですが、長い問使っているうちにだんだん効かなくなってきます。

そうすると、さらにたくさんの量を早め早めに飲むことになります。それが、薬物乱用の人目でもあるわけです。

薬物乱用頭痛の症状はは、朝起きたときから頭痛が出現することが多いのも特徴のひとつですが、鈍痛の場合や拍動性の場合があり、加えて不安、集中力低下、健忘、易刺激性(少しの刺激で興奮しやすくなる)をともなうこともあります。

いわゆる情緒不安定な状態になります。

また気分の変化や運動によって、頭痛が増強することもあります。

片頭痛をもっている人が頭痛薬を使い過ぎると、脳がだんだん痛みに過敏になってきて痛くなる閥値(痛みのスイッチがはいるレベル)が下がり、頭痛がおこりやすくなります。

飲み過ぎたイブが新たに頭痛をつくりだしているという悲劇がおこっているともいえるでしょう。

毎日のように頭痛があって、イブが効かなくなってきた、イブをたくさん飲んでも頭痛がひどくなってきた、あるいは、イブを1ヵ月に10日以上飲んでいて、月に15日以上頭痛があれば、薬物乱用頭痛の可能性があります。

痛みを抑えるために服薬している人に、「イブを飲み過ぎるから頭痛が悪化している」と説明しても、すぐに正しく理解できる方は少ないのが現実です。

正しい知識をもって、薬物乱用頭痛から解放されましょう。

薬物乱用頭痛の対処法

治療法は、まず2ヵ月間、いつも飲んでいる頭痛薬をやめてみます。

最初の1~2週はかなりつらいでしょうが、薬物乱用頭痛であれば、嘘のように頭痛が軽くなってきてほとんど頭痛がなくなったり、ときどき頭痛がおこる程度まで回復します。

また、予防薬(毎日飲む薬)や救済薬(乱用している頭痛薬以外の急性期治療薬)を使いながら、治療を進める方法もあります。

予防薬の選択は、もともとの頭痛を考慮しながら行います。

たとえば、片頭痛が基本にある場合には、片頭痛の予防効果があるカルシウム措抗薬や、抗てんかん薬、抗うつ薬などを使います。緊張型頭痛が主体の場合には、抗うつ薬が選択されることが多いでしょう。

市販の頭痛薬や、鎮痛薬を乱用していた場合の救済薬にはトリプタン製剤を使います。

トリプタン製剤の乱用の場合は、NSAIDsを少し多めに使うか、今まで乱用したことのないほかのブランドのトリプタン製剤に切り替えます。

一次性頭痛のない人が、腰痛や関節痛など頭痛以外の痛みに対して鎮痛薬を連用しても通常、頭痛は発現しません。

しかし、片頭痛もちの人が、頭痛以外の疼痛処置のために鎮痛薬を長期間連用すれば、薬物乱用頭痛をおこす可能性があるので注意が必要です。

乱用薬物からの離脱に際して、ステロイド使用の有効性が検討されています。

ステロイドを用いて離脱を行う場合は、胃潰瘍や感染症などステロイド禁忌(医学的に使用してはいけないこと)の病状がないことを確認し、投与期間は、1 くとも10日以内にすることや、ほかの適切な予防薬を併わせて投与しながら使用することがポイントです。

主治医とよく相談のうえ、治療方法を選択してください。

薬物乱用頭痛と聞くと、麻薬や覚せい剤などの非合法薬剤の乱用による頭痛を想像されるかもしれません。

麻薬でも薬物乱用頭痛はおこりますが、日本では大部分が非合法薬剤とは無関係です。

いわゆる非合法の薬物乱用との誤解を避けたい場合には「鎮痛薬乱用頭痛」とか、「トリプタン乱用頭痛」など、具体的な乱用薬物名を含む頭痛病名を用いて説明をすることもあります。

ある種の咳どめには少量のコデインが入っているので、長期間大量服用するとオピオイド乱用頭痛が発症することがあります。

頭痛もちの方が、咳どめを長期間使用する場合は医師、薬剤師とよく相談してください。

薬物乱用頭痛の治療は、苦労することも多いのですが、比較的単純な薬物乱用頭痛の場合なら、頭痛薬の使用を控えるようにするだけで治療が達成できる場合もあります。

とにもかくにも、正しい知識をもつことが一番重要です。

そもそも、頭痛薬では頭痛は治らない

頭痛薬は、鎮痛薬のことです。

一時的な痛みはとれても、頭痛体質が治っていないので必ず頭痛は再発します。

そもそもイブは風邪をひいてしまった時のような、その場しのぎの使い方が正しい使い方なおで、頭痛持ちが使ってもあまり意味はありません。

ですので、次回は頭痛持ちが頭痛を解消させる方法をご紹介します。

次→ 90%以上の人に効く今すぐ頭痛を治す方法

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