肩こり頭痛の治し方、解消法とは

肩こり頭痛は、ごくありふれた頭痛ですが、さまざまな症状やメカニズムが関与しているので、全部を同じレベルで取り上げることはできない疾患です。

緊張型頭痛とも呼ばれます。

頭痛の頻度や圧痛の有無でタイプ分けし、誘因や随伴症状を考慮してそれぞれの患者さんに合った対処法を検討する必要があります。

共通していえることは、適度な運動を心がけ、同じ姿勢を続けないなど、筋肉が過度に緊張しないような注意が必要です。

冷えも筋肉の緊張を高めますから、できるだけ冷やさないようにしましょう。

特に頭痛がおきたら身体を温めるのも有効です。

ぬるめの風呂にゆっくりつかり、リラックスできるアロマ療法や、適度なマッサージなど、いろいろと試して工夫してみてください。

合わない枕は首や肩のこりの原因になります。

頭痛予防のために、枕の専門家に相談してみるのもいいかもしれません。

また、血流が増え過ぎるとたまっていた乳酸やピルビン酸が一気に流れ出して、かえって痛みが増してしまいます。

血管も一気に拡張させるような激しい運動や、強いマッサージなどは逆効果になるので控えましょう

肩こり頭痛のタイプによって異なる治し方

肩こり頭痛の治療法は反復性緊張型頭痛(稀発・頻発)、慢性緊張型頭痛など症状によって、それぞれ異なります。

反復性緊張型頭痛は、日常生活にはそれほど支障がないので受診しない人が大部分です。

医療機関に来る人は、脳腫瘍やくも膜下出血を心配して来るケースが多いので、神経学的な診察や脳画像検査で異常がないことを確認できれば安心することができます。

治療には、体操や気分転換などの生活改善と、鎮痛薬が有効です。

ただし、薬の使用は月に10日以内、できれば5日以内が目安であり、薬を飲まなくてはいられないほどの頭痛が月に10日以上ある場合は、慢性緊張型頭痛に準じた治療が必要です。

頭痛が平均してひと月に1日未満の稀発反復性緊張型頭痛に、治療薬は不要です。

痛みが気になれば鎮痛薬で抑えます。

慢性緊張型頭痛には、鎮痛薬があまり効かないので、この頭痛で困っている人たちには、なんとかして治療の手助けをしてあげたいと思います。

慢性的な痛みに対しては、脳内の中枢性の痛みのメカニズムを調整するために、三環系抗うつ薬であるアミトリプチリン(トリブタノール)を使います。比較的新しい抗うつ薬である、SSRIのパロキセチン (パキシル)、セルトラリン (ジェイゾロフト)、フルボキサミン (ルボックス、デプロメール) やSNRIのミルナシプラン(トレドミン)も有効だといわれています。

うつ状態が合併していても、いなくても肩こり頭痛の治療には抗うつ薬が有効だということがわかってきています。

脳内のセロトニンやノルエピネフリンの働きを調整することで、頭痛を軽減しているからです。

反復性緊張型頭痛の場合でも、頻度が慢性に近いようなときには、慢性緊張型頭痛と同じように、抗うつ薬主体の治療をします。

肩こり頭痛への対処として、痛くなる前、あるいは痛くなったらすぐに鎮痛薬を飲むという方法も有効です。

ただし、1ヵ月に10日を超えないという、条件つきでの話です。

なんとなく今日は頭痛がおこりそうだから…と、短期的な予防として鎮痛薬を使われる方が少なくありませんが、鎮痛薬の使用日数をきちんとコントロールすることが大事です。

使う回数や日数が多ければ、鎮痛薬ではなくもう少し長期に考える予防薬や、三環系抗うつ薬やSSRIなどに切り換えたほうがいいと思います。

いずれにしても、きちんと受診して、専門医の指示に従いながら治療をしていくことが基本です。

日本では筋弛緩薬、マイナートランキライザーが使われることもありますが、医学的な証明は不十分です。

短期間の使用では問題ありませんが、長期にわたり使用する場合は、抗うつ薬のほうが安全かつ効果的です。

肩こり頭痛の症状

肩こり頭痛は、頚部や頭部の筋緊張が強くなっているために鈍い痛みを感じる場合と、脳の神経回路の機能が変調をおこして痛みを感じる場合がありますが、多くの患者さんはこの両方が混在して発症しています。

一般的に、頭全体がトーンと重く締め付けられる感じが30分~7日間続きます。

よく「ヘルメットをかぶったような」とか、古風な表現をすれば「鉄兜をかぶったようだ」と訴えてくる人が大半です。

また、歩行や階段の昇降のような日常的な動作で頭痛がひどくならないことも特徴です。

悪心、嘔吐、光過敏、音過敏などの片頭痛の特徴的な随伴症状は、肩こり頭痛には原則としてみられませんが、頭痛以外の症状として、強い肩こりゃ首こり、めまい、ふらつき、全身のだるさなどをともなうこともあります。

一次性頭痛のなかで、片頭痛と診断できるような症状がない頭痛が、肩こり頭痛という言い方もできるでしょう。

片頭痛が年齢とともに慢性化して、ズキンズキンという拍動痛から、肩こり頭痛のような頭が重い痛みに変化する場合があります。

また、片頭痛の治療薬や市販の鎮痛薬を過剰に飲み続けていると、「薬物乱用頭痛」となり、毎朝、頭が重い感じが続いたり、拍動性の痛みから非拍動性の痛みに変化する場介もあります。

片頭痛の人のそれぞれの頭痛の状態を詳しく調べてみると、肩こり頭痛に該当するものがいくつか見つかります。

反復性緊張型頭痛の人が、時に、強い頭痛発作をおこすことがあり、片頭痛発作を合併しかと思われるケースもあります。

重要なポイントは、日々の生活に悪影響を及ぼしている頭痛が、肩こり頭痛か片頭痛かを見極めることです。

そして生活に支障をきたすレベルの頭痛を正しく診断してもらい、正しく対処していくことです。

肩こり頭痛のメカニズムと誘因

肩こり頭痛の発症は筋肉にたまった老廃物と関連があります。

さまざまなストレスによって頚部や頭部の緊張が高まると血流が悪くなり、筋肉のなかに乳酸やピルビン酸などの老廃物がたまります。

それが周囲の神経を刺激し、締め付けられるような痛みをおこすのです。

慢性緊張型頭痛が、中枢性(脳内)の痛みを制御するシステムの変調と関与しているのに対して、反復性緊張型頭痛は、末梢筋肉の緊張が関与していると考えられていますが、まだよくわからない部分もあります。

身体的なストレスは、体の冷えや無理な姿勢、同じ姿勢を長時間続けることでもたまっていきます。

運動不足も肩こり頭痛の誘因になります。

不安や心配などの精神的ストレスも誘因です。

筋肉の緊張や筋の圧痛がみられない場合もありますが、それは脳のなかで痛みを強く感じていると考えられています。

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