副作用の強いエルゴタミンは危険!片頭痛薬として完全に失格!
エルゴタミンはトリプタンが開発されるまでは、片頭痛の特効薬とされてきました。
しかし今ではむしろ、トリプタンが使えない場合や消炎鎮痛薬が効かない場合などに限って使用するようになってきています
。
それというのも、エルゴタミンはセロトニンだけでなく、副作用としてほかのさまざまな受容体にも作用してし書つため、かえって吐きけを誘発してしまうことがあるのです。
血管が拡張する前にのめば頭痛がひどくなるのを防げますが、頭痛が本格化してからのんだのでは痛みぽ体にも効きません。
エルゴタミンを効果的に使うには「頭痛が来たな」と感じた時点ですぐ服用し、制吐薬も併用するのがよい使い方です。
エルゴタミンはタイミングよぐ使ケと切れ味がよいのですが、ともするとその効きめに頼って予防薬のように使いがちな人もいます。
毎日のようにエルゴタミンを使うと痛みの調節システムが狂い、かえって薬剤誘発性の慢性連日性頭痛)を引き起こしてしまいます。
また、反動的拡血管が拡張して、頭痛がとれなくなることもあります。
エルゴタミンを使う場合は、月に10錠程度までにとどめるように気をつけます。
エルゴタミンは末梢血管や子宮平滑筋を収縮させる作用もあるため、高血圧や狭心症、妊娠中の人には使えません。
消炎鎮痛薬と制吐薬の併用が勧められる
最近はエルゴタミンのかわりに消炎鎮痛薬と吐きけどめを併用する方法が行われています。
吐きけどめは片頭痛の吐きけをとめるだけでなく、胃腸の働きを高めて消炎鎮痛薬の吸収をよくし、薬の効果を高めるのではないかと考えられます
。いろいろな副作用も起きにくくなります。
消炎鎮痛薬にはさまざまな種類があり、薬の効き方や副作用のあらわれ方は人によって異なります。
自分の病歴や体質、片頭痛の起こり方などを医師に伝え、自分に合った薬を処方してもらいましょう。
効き方が芳しくなかったり、副作用と思われる症状が出たときには率直に医師に相談してください。
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