頭痛薬は飲み過ぎると効かない!予防薬を使おう

月二回以上片頭痛で苦しんでいる人、あるいは月10回以上痛み止めを服用している人には、ぜひ片頭痛を起こりにくくする薬を予防的に使うことをお勧めします。

痛み止めを使い過ぎると、薬剤誘発性の慢性連日性頭痛を引き起こすことがあるからです。

だから、「痛み出す前に」飲む予防薬を飲んでそもそも頭痛が起こらないようにするわけです。

片頭痛に予防的な効果がある薬としては、次のようなものが知られています。

カルシウム措抗薬:塩酸ロメリジン(商品名ミグシス、テラナスなど)

ミグシス

ベーダアドレナリン遮断薬:塩酸プロプラノール(商品名インデラルなど)

インデラル

抗セロトニン薬:メシル酸ジメトチアジン(商品名ミグリステンなど)

ミグリステン

抗うつ薬:塩酸アミトリプチリン(商品名トリブタノールなど)

塩酸アミトリプチリン

抗てんかん薬:バルプロ酸ナトリウム(商品名デパケンRなど)

デパケンR

漢方薬:釣藤散、呉菜央湯

釣藤散

塩酸ロメリジンには多方面から片頭痛を防ぐ作用がある

以上のうち一般的に使われるのは塩酸ロメリジンです。

この薬は片頭痛の予防薬として日本ではじめて健康保険の適応となったカルシウム措抗薬です。

 

片頭痛は血管収縮に対する反動として血管が拡張することによって起こりますが、塩酸ロメリジンはこの片頭痛の第一段階である脳血管の収縮を抑制する作用があります。

また、セロトニン放出のきっかけとなる血小板の凝集を抑える作用、血管の炎症を抑制する作用もあります。

つまり、片頭痛が起こるしくみを多方面から防ぐ作用があるのです。

 

脳底の椎骨動脈の血流不全によって起こる、クラクラとしためまいを抑える効果もあるとされています。

症状は以前の3割くらいに軽くなる

塩酸ロメリジンは一錠五ミリグラムで、1日1~2錠を2二回、朝食後と夕食後あるいは就寝前に服用します。

症状によっては一日に20ミリグラムまで増やすこともあります。

 

ただし、この薬はどちらかというと即効性がなく、一般的には一か月くらい続けると、効果が実感できるようになります。

病状によってはすぐに効くこともあります。

たとえば、月経回など片頭痛が起こる時期がだいたい決まっている場合は、そろそろ頭痛が起こりそうだなと思ったときに服用します。

 

薬の効き方は人によって異なります。

すっかりよくなる人もいれば、そうでない人もいます。

以前より楽になったと感じられるよすなら、効果が出てきたと考えてください。

一般的には頭痛の強さ、回数、持続時間が3割程度に減少します。

 

つまり月に数回起こっていた片頭痛が1~2回程度になり、10時間くらい続いていた痛みが3時間程度に、痛みの強さも10だったものが3程度になります。

片頭痛の前兆も起こりにくくなり、吐きけなども出にくくなります。

 

予防薬を飲んでいても片頭痛が起こる場合は、痛み止めの消炎鎮痛薬やスマトリプタンを併用します。

予防薬の使用で痛み止めとして使っていた薬の使用量が減っていきます。

副作用が少なく、よくなれば薬を中止することもできる 頭痛を火事にたとえれば、消炎鎮痛薬は消火剤、予防薬は難燃処理剤といえます。

 

実際に予防薬を使うと、痛み止めが不要になる人がいますし、以前は毎日消炎鎮痛薬をのんでいたのに、予防薬が効きはじめてからは、薬局で買った頭痛薬をたまにのむだけでよくなったという人もいます。

塩酸ロメリジンは安全性が高いのも大きな特徴です。

毎日長期に服用しても、あまり副作用が出ません。眠けやめまい、ふらつきなどが起こることもありますが、それもごくまれにしか起こらず軽症の場合がほとんどです。

 

三か月くらいのんで片頭痛が軽くなってきたら、一~二週間に半量ずつ減らしていき、発作がなければ薬を中止することもできます。再発しそうであれば、その時点で予防薬を再開します。

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