ひどい緊張型頭痛がさらに悪化!長引く誘因って?
緊張型頭痛はストレスによって起こります。ストレスには精神的なストレスと身体的なストレスがありますが、緊張型頭痛はこのいずれによっても起こります。
つまり筋肉や精神の緊張をうまく解消できないときに、頭痛が起こりやすいのです。
ここでは、緊張型頭痛がますますひどくなっていく5つの誘因をご紹介します。
「何故か治らない…」って人は、この5つのうちのどれかに当てはまっていますので、改善してみてください。
①長引くのは身体的なストレスが原因
筋肉に異常なストレスがかかり、首や頭のまわりを巻く筋肉が収縮してこり固まると、血管が圧迫され血流が悪くなります。
すると、筋肉から出てくる疲労物質がたまって、重い圧迫感のある頭痛が起こるのではないかといわれています。
頭が締めつけられるような痛みを感じることもあります。
②うつむきぎみの姿勢が頭痛をひどくする!
緊張型頭痛は、不自然な姿勢を長く続ける人に多く、たとえば一日中コンピュータに向かっている人、細かい手芸などに打ち込んでいる人にみられます。
前かがみの姿勢は緊張型頭痛の最大の原因の一つです。
ふだんからうつむき加減になっている人も緊張型頭痛が起こりやすいものです。
圧迫感のある頭痛に悩んでいる人は一度鏡で自分の姿勢をチェックしてみましょう。
③高過ぎる枕が原因であることも
朝、目覚めたときに後頭部が痛い場合は、枕が高過ぎて首や肩の筋肉に負担になっていることが多いようです。
細い首となで肩
鶴のように首が細い人、なで肩の人も重い頭を無理をして支えているため、こって頭痛が起こりやすくなります。
首の異常
変形性類推症、首の骨の異常、首の骨のカーブが不自然な場合にも筋肉に負担がかかり過ぎて頭痛を引き起こします。
首の筋肉そのものが弱い場合もあります。
④目やあご、耳の異常で頭痛が悪化するって!?
目を酷使している、合わない眼鏡を使っている、あごのかみ合わせに異常がある、耳鼻科系の病気がある場合も緊張型頭痛の原因となります。
⑤精神的なストレスが引き金になることも多い
心配ごとや不安、抑うつなどが長期間続くと、精神的なストレスがたまります。
すると交感神経が興奮して血管を収縮し、筋肉の血流が悪ぐなって疲労物質がたまります。
自律神経は脳にも働きかけますから、筋肉のこりを敏感に感じて頭痛が起こってきます。
仕事が忙しい人、心配ごとがある人、不安感がある人などにとっては、頭痛は精神的なストレスがたまっていることのサインともいえます。
過労のストッパー役がサインを発信していると考え、早めに休息をとったり気分転換をはかることかだいじです。
緊張型頭痛は悪循環を招きやすい
緊張型頭痛は単純な筋肉のこりが原因のこともあれば、精神的なストレスの積み重ねでも起こりますが、いったん頭痛が起こると筋肉の血流はますます悪くなります。
最初はそれほど痛みが強くなくても、長い間続くとだんだん気分が落ち込み、精神的なストレスがいっそう強くなります。
すると、ますます筋肉のこりが強くなり、しこり(硬結)の状態になっていきます。
しこりは筋肉痛の震源地となり、さらに頭痛が悪化するという悪循環ができ上がります。
痛みの調節機能がうまく働かなくなり、だらだらと頭痛が続くようになります。
しつこい頭痛という呼び方は、緊張型頭痛の特徴をよくあらわしています。
精神的なストレスをためやすい人では、頭痛そのものがストレス源となり、うつ状態になる人もいます。
薬剤誘発性頭痛になることも
緊張型頭痛は、市販の頭痛薬で一時的によくなることが多いのですが、悪い姿勢を続けていたり、ストレスが解消されないと何回でも繰り返します。
生活面での見直しをしないで薬にだけ頼っていると、だんだん薬が効かなくなり量が増えていきます。
三か月くらい毎日のように鎮痛薬を服用していると、痛みを感じる調節システムが異常をきたし、薬剤誘発性の慢性連日性頭痛に陥る例が少なくありません。
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