トリプタン服用のタイミングはいつがベストなの??
トリプタンは基本的に頭痛発作が出てきた直後に服用します。
効果は劇的で、人によっては数分以内に頭痛はなくなります。
トリプタンは鎮痛薬やエルゴタミン製剤と異なり、頭痛がひどくなってしまってからでも有効で、
随伴症状の改善も期待できることが画期的でした。
トリプタンの臨床試験では、頭痛が中等度以上になってから使用するプロトコールを採用したものが多く、
このため習慣的に頭痛が中等度(生活に支障が出る程度)以上になってから使用することが多いが、
最近は軽症のうちに服用する早期服薬の方が高い有効率が得られ、頭痛で苦しむ時間が短くなるとして推奨されつつあります。
しかしながら、予兆期や前兆期など痛みが起こる前に予防的に使用した場合は、プラセボと同等の効果しか得られなかったとされています。
ただし、有害事象もプラセボと同程度であるので、患者が誤って前兆期・予兆期に使用しても危険は少ないです。
追加服用と他のトリプタンヘの切り替え
現在4種のトリプタンが使用できる。いずれも臨床試験で用量依存的に有効率が上昇することが確認されており、
1錠の服用で効果が不十分な場合は追加服用が可能で、
次回からは最初から2錠使用するとよいリザトリプタン(マクサルト)は1回1錠、1日2錠までにしてください。
トリプタンが効かない片頭痛患者をトリプタン・ノンレスポンダーというが、あるトリプタンが無効でも他のトリプタンが有効なことが多く、試みる価値があります。
また、有効性の用量依存性から、1錠で無効でも用量を増やせば効果が得られる可能性も検討してみるといいでしょう。
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