副作用?イミグランが逆効果にならないように検査するわけだが…

イミグランを投与するにあたっては、片頭痛の診断が適正になされており、禁忌となる事項がないことが確認されている必要があります。

イミグラン

しかしながらイミグラン投与前に血液検査(肝機能検査等)、心電図検査や脳CT、あるいはMRI検査が常に必要かどうかに関しては議論があるところです。

イミグランの副作用として、コントロールされていない高血圧症、重度の肝機能障害、心筋梗塞の既往、虚血性心疾患、脳血管障害の既往などが含まれています。

したがって、これらの禁忌事項の有無を確認するためにどの程度の検査が必要かという問題に帰着します。

検査って…何されるのさ?

イミグランの臨床試験の際には全例で投与前に血液検査と心電図が実施され、また、実際には大部分の患者で脳画像検査が実施されていたが、日常の臨床では必ずしも全例に必要はないと思われます。

血圧測定・血液検査・心電図血圧測定は、一度は実施しておくほうがいいです。

血液検査は、問診・身体診察所見で肝障害その他の異常を思わせる事項がある場合には実施すべきです。

また、患者が希望する場合、中年以降で年余にわたり血液検査を受ける機会がなかったようなケースでは、一度チェックしておいた方が安全と思われます。

(問診しないで)イミグラン出しときますね~ ← やめろ

心電図に関しても、問診および診察所見から心筋梗塞の既往や虚血性心疾患の疑いがなければ、全例に実施する必要はないように思われます。

むしろ、病歴から虚血性心疾患が疑われるのであれば、たとえ心電図検査で異常がなくともイミグランの使用は慎重にする方がいいです。

画像検査(CT、MRI)脳CT、あるいはMRI検査に関しても同様で器質疾患が疑われる場合には実施する必要があるが、病歴や神経所見から器質疾患が疑われるのであれば、画像で異常が明確でない場合でもイミグランの使用は慎重にする方がよいと思われます。

CT、MRIもあまり必要なかったりする

また、イミグラン使用前に限らず、慢性頭痛症の診療上画像検査の必要性については議論が多かったりします。

頭痛の診断において、CT検査は感度が低く、有用性は証明されていないからです。

しかしながら、頭痛患者の相当数が器質疾患に対する不安を持っており、CTやMRIなどの画像検査を希望しており、画像検査により安心しているという側面もあります。

片頭痛の診断には国際頭痛学会の診断基準が用いられているが、診断基準には適切な方法で器質疾患による頭痛が否定されるという項目が含まれています。

したがって、問診や診察により器質疾患が除外できるのであれば、必ずしも画像検査は必要ありません。

最近頻度が増加してきた頭痛や、発症後間もない場合には、片頭痛様であっても画像で確認しておく方が安全と思われます。

すなわち、イミグラン投与前の画像検査の必要性というよりも、イミグランを使用するためには正確な片頭痛の診断が必須であり、そのために、ケース・バイ・ケースで画像検査の必要性を判断していくことが重要と思われます。

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