トリプタンの種類・商品名一覧!効かない…って時は切り替えよう

現在、日本で使えるトリプタンはたった4種類。

スマトリプタン(皮下注、点鼻剤、経口錠)
イミグラン

 

 

ゾルミトリプタン(ゾーミッグ、経口錠、口腔内速溶錠)
ゾーミッグ

 

エレトリプタン(レルパックス、経口錠)
レルパックス

 

リザトリプタン(マクサルト、経口錠、口腔内崩壊錠)
マクサルト

が使用可能です。

 

いずれのトリプタンも頭痛の程度が高度になってからでも治療効果が期待できること、随伴症状の改善も期待できる点が、これまでの薬剤より優れています。

薬価が高いけど、トリプタンは無敵

トリプタンは国内外で多数の臨床試験があり、良質のエビデンスがあり、ガイドラインなどにおいても高く評価されています。

 

トリプタンに関して今後解決すべき問題点は、24時間以内の片頭痛再発が少なくないこと、虚血性心疾患や脳血管障害患者には投与できないこと、さらには一部の片頭痛患者には全く無効でノンレスポンダーが存在することなどです。

大体これで解決!スマトリプタン(イミグラン)

スマトリプタンは最初に開発されたトリプタン、セロトニン受容体作動薬で、三叉神経終末と脳血管の受容体に作用して神経原性炎症を鎮め、拡張した脳血管を収縮させることにより片頭痛を頓挫させる薬剤です。

イミグラン

スマトリプタン経口錠は優れた効果が認められ、常用量50mgで65~75%の片頭痛発作に有効です。

1錠(50mg)投与後効果が不十分な場合は追加投与します。

 

次回の発作には最初から2錠(100mg)を用いることができるます。

再発した片頭痛発作にも有効です。

24時間に最高4錠、200mgまで使用可能です。

 

スマトリプタンの副作用として顔面紅潮、めまい感、異常感覚、胸部・頚部の不快感などが知られています。

応急処置みたいな使い方するならこれ!ゾルミトリプタン(ゾーミッグ)

ゾルミトリプタンは脂溶性と生物学的利用度を高めた第二世代トリプタンです。

スマトリプタンと同様に優れた片頭痛治療効果が証明されています。

ゾーミッグ

 

本邦では2.5mg経口錠と口腔内速溶錠があり1日4錠まで使用可能です。

会議や授業中に頭痛が始まって、薬が飲めずにひどくなってしまうような患者には、水なしで服用できる速溶錠が有用です。

 

副作用は全般的にはスマトリプタンと同様であるが、めまいなどの中枢神経系の副作用がスマトリプタンよりもやや高率とされています。

持久力が持ち味!エレトリプタン(レルパックス)

エレトリプタンも、スマトリプタンに匹敵する優れた片頭痛治療効果が示されています。

内服後の最高血中濃度到達時間は1~1.5時間で、スマトリプタンより早く、ゾルミトリプタンとほぼ同等です。

レルパックス

 

エレトリプタンの血中半減期は4時間で、スマトリプタン(2時間)、ゾルミトリプタン(3時間)より長いため、24時間以内の片頭痛再発が少ないものと期待されています。

本邦では24時間で2錠(合計40mg)まで使用可能です。

偏頭痛持ちは一度は使う。リザトリプタン(マクサルト)

リザトリプタンは最高血中濃度到達時間が1時間と速く、生物学的利用度も40%と比較的高い薬剤として開発されました。

マクサルト

5)その他のトリプタン

Ferrariらによる53件の臨床試験のメタアナリシスでは、スマトリプタン、ソルミトリプタン、エレトリプタン、リザトリプタンのほか、本邦では未発売のトリプタン(アルモトリプタン、ナラトリプタン、フロバトリプタン)も含め比較検討されています。

 

トリプタンの使い分け中等度以上の片頭痛発作で、禁忌事項がなければトリプタンがファーストチョイスです。

4種のトリプタンはそれぞれ薬理学的な特徴があり、上述のような期待される特性が存在します。

 

いずれかのトリプタンが無効でも、他のトリプタンが有効なことが多いので試みる価値があります。

結局、患者の好み次第だったりする

また、複数のトリプタンが有効なケースでも患者のpreference(いずれのトリプタンを好むか)を調査すると、患者により好みが分かれたりします。

現時点では可及的に複数のトリプタンを試してみて、患者が最も好むブランドを使用するのが合理的です。

 

また、経験的にはトリプタンを連用していると、効果が減弱するケースがあり、他のトリプタンに切り替えると有効なことがあります。

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