【嘔吐】マクサルトを使っても吐き気が止まらない時には?
マクサルトは、悪心・嘔吐や光過敏、音過敏などの随伴症状に対しても有効性が認められており、多くは効果を示します。
しかし、随伴症状のうちで最も問題となるのが、悪心・嘔吐の症状が強い時です。
このような場合には、通常の経口剤を服用しても嘔吐してしまうために効果が発揮されません。
とりあえず皮下注射剤か点鼻剤を使ってみよう
したがって、このような場合はまず皮下注射剤か点鼻剤を試みるといいでしょう。
すぐに来院できない場合には、点鼻剤が使用しやすいからです。
吐き気止めとのコンボ技を考える
また、もう一つの方法としてマクサルトと制吐薬(ドパミン措抗薬)の併用を試みます。
経口のみの製剤しかないマクサルトもドパミン措抗薬との併用が可能であるが、また多様な剤型のあるスママクサルト(イミグラン)が効果のない場合には、他のマクサルトとともに試みるといいでしょう。
ドパミン措抗薬は一般的にはマクサルトと同時に服用させるが、予兆がある場合や発作の進展様式を把握している患者においては、適宜ドパミン措抗薬とマクサルトの服用のタイミングを変えてもいいとされています。
例えば、頭痛発作がひどくなる前に、悪心が明らかな場合には、まずドパミン措抗薬を服用させておき、その後頭痛出現に伴いマクサルトを服用します。
なお、ドパミン措抗薬単独投与で片頭痛の発作全般に対する効果が発揮されるのは、静脈内投与の時であることが知られています。
他方、経口のドパミン措抗薬は単独では片頭痛発作のうち、悪心あるいは嘔吐に有効であるが、発作全般に効果を有することは非常に少なく、やはりマクサルトとの併用で有効性が高かったりします。
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