マクサルト飲んであける時間は?鎮痛剤と併用してもいいの?
マクサルトは、2時間の間隔をあけて、もう一度使用することが可能です。
これは、通常の錠剤、速溶錠、点鼻剤、皮下注射剤いずれでも同様に可能です。
また、スママクサルトで剤型が異なるものについては、皮下注射剤の使用後およそ1時間後に錠剤の服用が可能です。
また同様に、点鼻剤の使用後、約2時間の間隔をおいて錠剤の服用が可能です。
いずれの使用法でも、24時間あたりの制限量を超えないように使用しなければいけません。
種類の違うトリプタンを一緒に使うのは危険
違うトリプタン異なるトリプタンを使用する場合には、全て併用禁止であるから、24時間以内には使用しないように注意します。
これは、血管収縮作用が増強したり、血管掌縮を起こす可能性があるためで、重大な有害事象につながりうるからです。
したがって、服用間隔の問題に限って言えば、現在のところスママクサルトが投与法にバリエーションがあることから使用しやすいと言えるが、今後さらに他剤でも剤型の異なる製品が開発される可能性があります。
もちろん、他の薬剤との飲み合わせもNG
エルゴタミン製剤との併用は、禁忌です。
マクサルトとエルゴタミンは作用機序も受容体選択性もやや異なるが、セロトニン作動性の血管収縮性薬剤であり、これらの併用は血圧上昇や血管撃縮に伴った閉塞性血管障害を起こしうると考えられるからです。
現実には全く血管障害のない患者が誤って2剤を服用しても有害事象は起こらなかったことが経験されるが、危険もあり、かつ服用の必然性がないことを念頭に置き、十分に患者に注意しておく必要があります。
ただし、鎮痛薬とは併用しても大丈夫
一方、鎮痛薬については併用しても特別な問題はないものと考えられます。
マクサルトとの併用は有効性が高く、再発も少なくなるが、常に併用を繰り返すと薬物の依存やある種の薬物使用に伴う頭痛を起こす可能性があります。
また、服薬を中止するとリバウンド頭痛を起こすことがあり、できるだけ単剤でかつ服薬回数が少なくなるようにその他の治療法(生活習慣の変更など)を試みることが重要です。
なお、重症の片頭痛発作でマクサルトを使用しても軽快しない時には、坐剤として鎮痛薬を使用することもあります。
上記以外にも薬物の代謝機序により、トリプタンの種類により併用禁忌、使用注意があるので以下の薬物を使っている患者には注意が必要です。
ソルミマクサルト(ゾーミッグ)
禁忌:MAO阻害薬
注意:シメチジン(タガメット)、キノロン系抗菌薬(代謝酵素阻害で、ゾルミマクサルト濃度上昇)、SSRI(同上)
エレマクサルト(レルパックス)
禁忌:HIVプロテアーゼ阻害薬注意:マクロライド系抗菌薬、イトラコナソール(イトリソール)、ペラパミル(ワソラン;代謝酵素阻害で本剤の濃度上昇)、デキサメタソン、カルバマゼピン(テグレトール)、セイヨウオトギリソウ(代謝促進で濃度低下)、SSRI
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