副作用は?イミグランが群発頭痛に効かない時には注射?点鼻?
群発頭痛は、「眼の奥をドリルでえぐられるような痛み」と表現されるほど、激烈な頭痛です。
現在、トリプタン系薬剤の中でイミグラン(イミグラン)皮下注はエビデンスも高く、保険適用もあるのでイミグラン禁忌でない限り、積極的に使用していいです。
しかし、群発頭痛の頭痛持続時間は15分~3時間(平均2時間)と短いため、外来では医療機関で群発頭痛の発作初期に、皮下注を実施できないのが問題であります。
群発頭痛に対するイミグラン皮下注の有効性欧米で行われたプラセボを対照とする二重盲検試験では、イミグラン(7こ6mg皮下注(本邦では1アンプルは3mg)は74%で15分以内に頭痛抑制効果力現れ、対照群の26%に比べ、有意な効果を示しています。
本邦で行われたイミグラン3mgの皮下注によるプラセボを対照とした二重盲検比較試験では、治療30分後の頭痛改善度はイミグラン群が75.0%、プラセボ群が29.4%で有意に効果を認めています。
イミグラン皮下注の副作用
イミグラン皮下注の禁忌を避ければ、重大な副作用は生じにくいです。
イミグランの副作用は胸部圧迫感、動悸、悪心、嘔吐、眠気、めまい、倦怠感、脱力感などがあるが、いずれも軽度です。
その他のトリプタン系薬剤の有効性
イミグラン点鼻スプレー20mgが本邦でも使用可能になりました。
イミグラン点鼻スプレー20mgは皮下注と比べると効果が劣ります。
それでも2001年の無作為プラセボ対照試験では有効性が報告され、2002年のオープン試験では、投与30分後に50%が完全に消失しました。
今後、特に群発頭痛の外来患者では試みる価値がある。
経口剤について、イミグランの経口投与は効果が少ないです。
ソルミトリプタン(ゾーミッグ)の経口投与については、海外試験で5mgと10mgの二重盲検比較試験で10mgの有効性が報告されています(日本ではゾーミッグは1回最高使用量は5mgまでしか認められていません)。
しかし、ソルミトリプタンの経口投与はイミグランの皮下注、点鼻スプレーに比較し、効果が劣っています。
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