頭痛に効果のある漢方薬まとめ!
頭痛はよく見られる症状の一つですが、その原因として様々なものが考えられます。
漢方では、悪寒や発汗などを伴う急性の頭痛は「病邪」が外から体内に侵入して起こるもので、そのほとんどが風邪によって起こる頭痛であると考えられています。
悪寒が強い場合には川弓茶調散(センキュウチャチョウサン)、熱感が強い場合には銀翹散(ギンギョウサン)、頭が締め付けられるように重く、天気が悪くなると痛みがより激しくなる場合は藿香正気散(カツコウショウキサン)とううように処方を使い分けます。
急性で頭が張ったような痛みを感じる場合は、ストレスなどで「気」の巡りが悪くなり、「気・血」が頭部をさかのぼって充満したために起こる頭痛であると漢方では考えられています。
この場合は、加味逍遥散(カミショウヨウサン)など、「気・血」をおろす働きのある処方を用います。
天気が悪くなると発作性の頭痛や頭重感が起こる場合には、普段から脾 (ヒ)や胃の働きが衰えて水分の循環が悪くなっている事が原因です。
この場合は、脾や胃の働きを調節する作用のある半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)を用います。
また、刺すような痛みで、夜間に酷くなるといった場合は、瘀血(おけつ)(血液の停滞)が原因であると考えられるので、血流を促進する作用のある桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)を用います。
痛みは激しくないが、薄っすらと痛いといった頭痛が持続して中々治らない時には脾または腎(じん)の衰えによる場会いが多く、疲労によって頭痛が現れる場合があります。
この場合は、その他の症状に応じて補中益気湯(ホチュウエツキトウ)八味丸(ハチミガン)杞菊地黄丸(コギクジオウガン)などを使い分ける事になります。
片頭痛に効く漢方まとめ
桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)
夜間になると痛みが悪化する。針に刺されるような痛みでいつも同じ部位が痛む。血圧が高い傾向があり、肩こりや便秘を伴う場合。
半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)
雨や曇りの日に頭痛が悪化する。普段から頭重感がある。悪心、嘔吐やめまい、胸の苦しさ、体のダルさを感じる場合。
釣藤散(チョウトウサン)
めまい、耳鳴り、不眠、健忘などを伴う。朝方に強い頭痛が起こる場合。
加味逍遥散(カミショウヨウサン)
普段からイライラして怒りっぽい。頭痛はこめかみの部分や頭頂部に現れる場合。
藿香正気散(カツコウショウキサン)
頭が締め付けられるような重苦しい痛み。特に天気が悪くなると悪化する場合。
銀翹散(ギンギョウサン)
熱感や喉の渇きが酷く、頭が張るような痛みがある場合。
川芎茶調散(センキュウチャチョウサン)
ゾクゾクと寒気がして、鼻詰まりや鼻水がある場合。
緊張型頭痛に効く漢方まとめ
八味丸(ハチミガン)
頭頂部や前額部が冷たい感じがする。温めると楽になる場合。
杞菊地黄丸(コギクジオウガン)
目の疲れが酷く、視力が衰える。鈍痛が長く続く場合。
補中益気湯(ホチュウエツキトウ)
食欲がなく、疲れやすく、手足がだるい。ふらつきや息切れを伴う。早朝に特に痛む場合。
漢方薬を使っても効果がない事がある
漢方薬はドンピシャでその人に効果のある成分であれば、かなりの治療効果が期待できます。
ただし、西洋薬と違って漢方薬は、効き目に個人差があり過ぎます。
ある人には効くのに、別の人には逆効果なんてこともあります。
ですので、次回は頭痛持ちが90%以上の確率で頭痛を治すことができる方法をご紹介します。
次→ 90%以上の人に効く今すぐ頭痛を治す方法