頭痛の見分け方~チェックシートであたなはどのタイプかを診断

以下の7つの質問から、あなたの頭痛のタイプを見分けることができます。

1 頭痛はいつから始まったか

2 痛みは急に始まるか、徐々に始まるか

3 頭のどこが痛いか

4 どんな性質の痛みか

5 頭痛に伴う症状は何か

7 誘因、原因となるものは何か

カゼをひいたあといつまでも頭痛が続くと思っていたが、どうもカゼだけのせいではなく、

筋収縮性頭痛があると理解した方がよいようだとか、
脳腫瘍かと思って心配していたが片頭痛と考えてもよさそうだとか、
あるいは三叉神経痛といわれていたけれども、どうも厳密な意味では違うらしいとか、

いろいろ考えられたことだろうと思います。

そこで、さらに具体的に、頭痛の診断に必要な項目を並べてみましょう。

病歴というのは、文字通り病気の歴史ということで、どういう性質の頭痛が、いつから始まったか、

現在までどんな経過をとっているかを明らかにするものです。

これがはっきりすれば、診断は八割以上できたということができます。

皆さんも医者の診察をうけるとき、自分の頭痛について整理しておかれると、医師も診断をしやすくなると思います。

1時間くらいかけて、これらの事が聞かれますので、覚えなくてもいいですので、一通り読んでみてください。

1 頭痛はいつから始まったか

昨日から、一週間前から、一か月前から、一年前から、あるいは五年前からというように、いろいろな答えがあると思います。

昨日から何となく鼻がクスクスし、熱っぽくて頭が痛いという場合は、感冒が疑われます。

五年前から頭痛があるといえば、いわゆる慢性頭痛ということになります。

2 痛みは急に始まるか、徐々に始まるか

それまで何でもなかったのに、急に頭が痛くなる場合と、何となく気分がすぐれず、だんだん頭が重くなり、そのうちに痛くなってくる場合と、頭痛の始まる状態にもいろいろあります。

ときには眠っているときに頭痛のために目がさめることもあります。

夜、眠っているとき、激しい頭痛のために目がさめるのは片頭痛で、特に群発頭痛のときによくみられます。

また片頭痛では比較的急に頭痛が現われます。

しかし、突発性頭痛の代表はクモ膜下出血で、それまで特別変わったこともないのに、突然激しく頭をなぐられたような感じで頭痛が始まります。

一方、徐々に頭痛が現われるのは、筋収縮性頭痛が一番多いのですが、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫でも徐々に始まり、だんだん進行するのが普通です。

3 頭のどこが痛いか

いつも頭の右半分が痛いとか、後頭部の痛みで両側が痛むが主として右側が痛いとか、おでこのあたりが痛むとか、あるいは頭全体が痛いとか、部位の表現もいろいろです。

右側か左側の頭半分が痛いという場合は片頭痛が多く、群発頭痛では片側の眼痛で始まり、その周りに頭痛を認めます。

また筋収縮性頭痛でも片側の頭痛を訴えることがあります。

後頭部痛は、多くは両側性で筋収縮性頭痛で多くみられるものですが、ときに片頭痛のことがあります。

また片側のときは、いわゆる後頭神経痛のこともあります。

前頭部痛は、慢性蓄膿(副鼻腔炎)か眼の病気のことが考えられますが、筋収縮性頭痛のことも少なくありません。

また脳腫瘍のような病気では、腫瘍がどこにあるか、その部位により頭痛の現われる場所が異なります。

腫瘍が大脳半球にあれば頭痛は頭の前半部にあり、小脳や脳幹部(中脳、橋、延髄)に腫瘍があれば、頭痛は頭の後ろ半分に現われることが多いようです。

4 どんな性質の痛みか

a スキンスキンと脈うつような痛み(拍動性頭痛)

血管性頭痛の特徴で、特に片頭痛のときによくみられますが、お酒をのんだ後やカゼをひいたときなどでも、拍動性頭痛のことがあります。

b 首すじがはり、肩がこり、後頭部が圧迫されるように重い感じがする

(チマキをしめているように頭をしめつけられる感じとか、帽子をかぷっているような感じ(被帽感)とかは通常、筋収縮性頭痛でよくみられる性質の頭痛です。

c 頭がガンガン割れるように痛むとか、または頭を強くなぐられたように激しく痛む

クモ膜下出血のときによくみられます。

d 電気が走るような痛み

キリキリと激しい痛みが走るのは、神経痛のときによくみられます。

e チクチク痛む

毛髪にさわっただけでピリピリするという場合、表面的な過敏傾向が問題になります。

これは具体的な病名をあげられるほど特定の病気に特徴的というのでなく、心身の過労状態とか、感冒に罹患しているときなどにこの種の痛みがみられることがあります。

5 頭痛に伴う症状は何か

a 発熱、咽頭痛、セキ、タン、鼻閉塞あるいは鼻水が出るというような症状を伴う

たいていカゼで、セキやタンがひどいと気管支炎、ときに肺炎のことがあるかも知れません。

b 発熱はあるが、のどの痛みやセキータソなど上気道の炎症症状を伴わない

、ほかの臓器の感染症か、あるいは膠原病、悪性腫瘍など、そのほかの原因による発熱か鑑別する必要がありますが、見逃してならないのは髄膜炎の場合です。

c 悪心・嘔吐を伴う

いろいろな場合にみられます。

脳圧充進症状や、髄膜剌激症状でみられるのは病気が重い場合で、このときには正しい診断と早期の治療を行なわないと生命にかかわります。

しかし、悪心・嘔吐があればいつでも生命が危険かというとそうではありません。

片頭痛や筋収縮性頭痛のように、必ずまたよくなる頭痛の場合でも、悪心・嘔吐を伴うものです。

d 肩こりゃ首すじのこりを伴う

ほとんど筋収縮性頭痛の場合です。

ときに背中がはったり、腰痛を伴う人もいます。

明らかな片頭痛発作を伴う人で、首すじゃ肩のこり、頭重感を伴うのは、片頭痛と筋収縮性頭痛の両方を持っている場合と考えられます。

また、ごくまれにみられる頚椎の腫瘍でも首すじの圧迫感のあることがあります。

e 眼痛を伴う

片頭痛と筋収縮性頭痛の場合があります。

眼痛に続いて激しい頭痛が現われ、長くても二時間位でケロリとするのは片頭痛の群発頭痛であり、一方、肩こりゃ頭重感に眼痛ないし眼の重圧感を伴うのは筋収縮性頭痛です。

f めまいを伴う

特に頭がポー″として何となくフラフラするような感じのめまい感を訴えるのは、普通、筋収縮性頭痛にみられます。

くるくるまわるめまいでなく、宙に浮いたような感じとか、あるいはフラフラ揺れているような感じで、ときに耳鳴りも伴います。

ごくまれに脳腫瘍のうち聴神経腫で、めまいを伴う頭痛がみられます。

このときの初発症状として、しばしば耳鳴りがあるといいます。

しかし聴神経腫では多くの場合、耳のきこえが悪くなるのが特徴です。

g 視力障害

目がチカチカしたり、ピカピカ光ったりするのを閃輝暗点といいますが、閃輝暗点が出てから二〇~三〇分後に頭痛が現われるのは、古典的片頭痛です。

またこの場合、視野がときに暗くなったり、あるいはカーテンが引かれるように視野の片側からだんだん暗くなる前兆が現われる場合もあります。

筋収縮性頭痛に伴う眼精疲労では、単なる眼の重圧感のみならず、眼がかすむといって、視力障害を訴えることもあります。

h 眼筋麻庫や片麻庫を伴う

一方には眼筋麻輝性片頭痛や片麻捧性頭痛がありますが、クモ膜下出血または脳出血の可能性もあり、鑑別するための検査が必要になります。

あるいはまた脳腫瘍の場合もあります。

i けいれんと頭痛との関係

てんかんでけいれん発作を起こした後によく頭痛を伴います。

本人がすでにそのことを知っている場合には、朝起きたとき頭痛がすれば、夜半に気づかなくてもけいれんがあったことがわかるといいます。

脳腫瘍やクモ膜下出血でも頭痛とけいれんを示すことがあり、小児では髄膜炎でもけいれんを起こします。

また頭痛のほかに胸が苦しくなり、呼吸が速くなったときに手足がしびれてけいれんを起こすことがありますが、これは過換気症候群といって、てんかんではありません。

6 頭痛はいつまで続くか

一般に片頭痛は、特別の治療を行なわなくても自然に痛みがおさまるもので、しかも持続時間によって細分類することができます。

一番短いのは三〇~六〇分という程度のもので群発頭痛、これは長くても二時間位までにおさまります。

次に短いのは古典的片頭痛で、四~六時間でおさまります。

それより長く、半日以上、一~二日続くのは普通型片頭痛です。

一方、筋収縮性頭痛は、疲労により出現し、休養をとればよくなるものです。

単純な疲労による場合は午後から頭痛が現われ、一晩休めば翌朝はすっきりしますが、特別な精神的負担が続く場合には、何日も何週間も頭重感や頭痛が続きます。

長く続くと脳腫瘍との鑑別診断が問題になります。

原則的にいえば、筋収縮性頭痛では休養が十分とれたときには頭痛が楽になりますが、脳腫瘍では休養をとっても楽になることはありません。

しかし実際には、脳腫瘍の頭痛は徐々に進行するのが普通ですが、多少よくなったり悪くなったり動揺することもないわけではありませんから、鑑別診断には問診

のみならず、各種の検査が重要になります。

また突然始まる激しい頭痛が半日以上、あるいは数日以上も続く場合は、クモ膜下出血が疑われます。

7 誘因、原因となるものは何か

a 片頭痛にしろ筋収縮性頭痛にしろ、慢性頭痛の場合には各種の素因・誘因がみられます

「あなたは過労状態ではありませんか」

「あなたは、始めた仕事を何でもきちんと片付けるまで、一気にやってしまわないと気がすまない傾向はありませんか」

「何事につけ、他人に負けるのが嫌いではありませんか」

「あなたはいつも取り越し苦労をしていませんか」

「あなたは、しょっちゅういらいらしたり、何かが気になって落ち着かないということはありませんか」

「あなたは自分のこと、あるいは自分の子どものことを何かいわれると、いつまでもそれが気になって忘れられない傾向はありませんか」

「あなたは睡眠不足になるとすぐに体調をくずしてしまいませんか」

「あなたは生理に関連して体調の変化が大きい方ではありませんか」

「春と秋に調子が悪いとか、季節の影響を感じたことはありませんか」

「あなたは、いつも雨の降る前に頭痛がするというようなことに気がついたことはありませんか」

以上の質問はほんのちょっとした例ですが、この質問の内容のように、心理的、生理的あるいは外界の影響がいろいろからみ合って、頭痛の原因になるのです。

b 「比較的最近、一~二か月前に頭をぶつけたことはありませんか

どこかでころんだことはありませんか。
このように、頭部打撲による硬膜下血腫の可能性についてきくことが、大切な場合があります。

c そのほか、今までにどんな病気にかかったことがあるか、主な病気について整理する必要があります

何歳のとき、どんな病気にかかり、どんな治療をしたか、ときかれたら順序よく答えられるように、わかっている範囲で準備しておいてください。

ガン……胃ガン、肺ガン、乳ガン、子宮ガン、直腸ガンなど、ガンにかかったことがあれば、ガンの脳または髄膜への転移を念頭において検査を進める必要があります。

結核……肺結核、腎結核、カリエスなど結核にかかったことがあれば、結核性髄膜炎の可能性について検討する必要があります。

肺化膿症……肺膿瘍は脳膿瘍の原因になることがあります。

高血圧……一局血圧といわれたことがあれば、いつ頃からどの位の血圧だったか、また治療をきちんとしているかどうかが問題です。

脳出血やクモ膜下出血との関係が考慮されます。

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