脳ドックは受けるべき?デメリットはないの?正しい選び方とは

最近の健康志向、病気への関心の高まりを背景に、この十年近く前から、脳ドックという日本独特の健診システムができました。

脳ドックでは「最新鋭の診断装置MRIなどによる脳疾患の検査や脳の血管撮影で脳卒中や痴呆の早期発見と予防。無症状の脳梗塞や脳腫瘍など脳疾患の早期発見」などと、キャッチフレーズが書かれています。

無駄に不安をあおってしまうデメリットもある

しかし、少なからず問題があることもたしかです。

症状のない脳梗塞の治療や予防的投薬は、なにが有効かどうかもまだよくわかっていません。

症状もないのに、脳梗塞とか脳萎縮という説明を聞いて、自分の人生はお先真っ暗だとうつ状態になってしまう人も少なくありません。

ある程度の無症候性脳梗塞や脳萎縮は加齢的な変化、すなわち顔のしわやしみ、あるいは白髪ととらえたほうがよいかもしれないのです。

くも膜下出血の原因になる脳動脈瘤は、一般人の一万人に二~四百人が持っていますが、実際にくも膜下出血になるのは年間一万人に一人です。

これから四十年生きていくと仮定しても、脳動脈瘤を持っている人の十人に一人しか、くも膜下出血にならないと考えられます。

動脈瘤が見つかった場合でも、治療はかなり大がかりな手術が必要で、中には手足のマヒや言語障害が出てしまうことがあります。

また、脳ドックで異常なしと判定された場合でも、その翌日にくも膜下出血で倒れて死亡したという話もたまに耳にします。

どの病院かで施設の質がぜんぜん違う

現在全国で行われている脳ドックには、いろいろなレベルのものがあり、最低必要条件が明確に決められているわけではありません。

脳のCTと血圧や血液検査だけでも「脳ドック」と銘打っている場合もあり得るのです。

ほんとうの意味で「脳の健康診断」を受けるという場合には、次のような点を詳しく調べて、条件に合致している施設で受けるのがよいと思います。

こういう病院なら脳ドックを受けても安心

1.その病院に、脳の専門家(脳神経外科専門医・神経内科専門医)がいて、検査結果をこれらの専門家が説明するシステムになっているか

2。もし外科的治療が必要な病気が見つかった場合に、日本脳神経外科学会指定訓練施設において治療を受けられるようなシステムが整っているか

3.MRI、MRAによる方法は、日本磁気共鳴医学会MRA委員会の提案(MRAの読影実験、費用効用分析等を経て、MRAスクリーニングの課題についての現時点でのまとめを行つたもの)に準拠しているか

1、2については、脳ドックの担当者に直接問い合わせて確認してみるのがよいと思います。

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