側頭筋に激痛が!それってSDTという病気です

睡眠時の自律神経の障害で起きる、側頭筋の紡錘不全(SDT)が提唱されています。

この説によると、SDTはたいへんありふれた障害ですが、めったにこれと診断されることはありません。

というのは、症状が複雑で、程度もまちまちだからです。

症状は、頻繁な頭重感や片頭痛様の頭痛、肩や首のこり、いろいろな程度の鼻閉感、顎骨のかみ合わせの不具合などが主です。

食べものや天候、生理の周期など、いろいろな要素によって引き起こされますが、患者さんによって異なります。

このような患者さんは、たいていいろいろな検査を受け、なにか症状のもとになっている病気を見つけようとするのですが、CTやMRIあるいは血液検査などの通常の検査では、SDTを診断することはできません。また、異常もみられないのが普通です。

ですからSDTの診断には、問診に加えて神経や筋肉に関する特別の診察が重要となります。

人間は睡眠中にレム(REM)睡眠とノンレム睡眠をくり返します。

レム睡眠の時期に夢を見ながら目がきょろきょろと動いたり、側頭筋や咬筋が収縮し、歯をかみしめたりしています。

側頭筋はたいへん力のある筋肉で、目の脇から耳の上まで扇形になっています。

扇のかなめに相当する部分は、あごの骨についています。SDTの患者さんは、睡眠中、異常にこの側頭筋が収縮して、目覚めると筋肉の疲労で、緊張型頭痛のような痛みを訴えます。

レム睡眠中の筋肉の収縮の程度が強く激しいほど、頭痛は悪化します。

この状態が持続すると側頭筋が疲労し、自律神経が分布している筋紡錘まで影響を受けます。

その結果、睡眠中は副交感神経が優位であるはずなのに、筋肉中の交感神経が興奮しやすくなり、交感神経優位の、いいかえれば寝ていても興奮している状態が、全身に影響を及ぼすというのです。

また、交感神経の緊張は痛みに対して過敏な状態をつくり出します。

顎関節症などでは、治療に特別のマウスピースを使いますが、SDTの場合には、NSIというさらに小さな奥歯にかぶせるようなものを睡眠中に装着すれば効果があるということです。

SDTという考え方は、一般には広く受け入れられてはいませんが、たいへん興味深い考え方です。

最近の一般型片頭痛患者二百七十例でNSIを用いたところ、四週間以内に百七十五例の患者さんの片頭痛が完全に消失したとのことです。

しかし、NSIはアメリカの頭痛予防研究所だけで発売されているもので、データもそこからのものしかないため、アメリカ流の宣伝とも受け取れるふしがあるのも事実です。

興味のある方は直接問い合わせて、使用感などをお教えいただければ幸いです。

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