トリプタン薬の一覧をまとめてみた!

片頭痛の発作が起こってから服用しても効果が無い。

これが、酒石酸エルゴタミン製剤の弱点でしたが、その限界を補ってくれる新しい薬が登場しました。

セロトニン受容体に働きかけて血管の収縮を抑えるトリプタン系の薬剤です。

これには、スマトリプタン(イミグラン)やゾルミトリプタン(ゾーミック)があり、頭痛がピークに達している時でも即効的に効果を現します。

頭痛発作が起こった時に病院でスマトリプタンの注射剤を打ってもらえれば、片頭痛や、同じくセロトニン障害で頭痛を起こす群発頭痛にも有効で、即効性のある治療薬として大きな注目を集めています。

スマトリプタンは皮下注射なので頭痛発作が起こった時に、病院で打ってもらうのが普通でしたが、最近になって自宅で自分で注射を打てるキットが販売されました。

これは薬局で売っておらず、病院で処方してもらう必要があります。

トリプタンはヨーロッパやアメリカでは10年前から用いられてきましたが、日本でも2000年にやっと認可されました。

スマトリプタンは、イギリスのグラクソ社で開発され、セロトニン受容体のサブタイプである「5-HT1B/1D」受容体に作用する新しい片頭痛の頓挫薬です。

海外ではすでに45カ国で経口薬と注射薬が使用されています。

片頭痛の発作時に3ミリグラムの注射薬を皮下に注射すると、一時間後には80%以上の人で頭痛の消失が確認されています。

予防効果がなく、発作時に注射しなければならないため、経口薬の販売が期待されていました。

それで2001年、スマトリプタンやゾルミトリプタンの内服薬が販売されました。

また、鼻腔内噴射薬(スプレー式の内服薬)も販売されました。

今では5種類のトリプタンが使われていて、それぞれの特徴があるので、あなたの症状にあわせて適切なトリプタンが処方されます。

それぞれの特徴は以下のようになります。

マストリプタン

イミグラン
(イミグラン口径錠、点鼻液、在宅自己注射)
トリプタン製剤のパイオニア的存在です。
日本で最初に認可されたトリプタンでもあります。

片頭痛治療の標準薬で、特に皮下注射薬、点鼻液は吐き気が酷くて薬が飲めない場合や即効性が欲しい場合に便利です。
切れ味がよくてとても有効性が高いのですが、喉に異物感を感じてしまう副作用が出ることがあります。

2008年にイミグランの在宅自己注射が保険適用になりました。
片頭痛発作が起こった時に、自分の判断でペン型注射器を使って皮下注射が出来るようになったわけです。
これまでは、発作が起きた時には病院に駆け込んで注射してもらう必要があったものが、自分自身で治療出来るようになったのです。

安全に使えるようにと、初めて処方される時には病院で注射の打ち方を丁寧に教えてもらえます。
自己注射の練習をして、医者が「この患者さんなら自分で安全に使える」と判断してから注射薬が処方されます。

このイミグランの在宅自己注射キットの販売によって重度の片頭痛発作の治療が劇的に改善されました。
正しい使い方を習って、慣れてしまえばそんなに難しいのもではありません。

ゾルミトリプタン

ゾーミック
(ゾーミック経口錠、口腔内速溶錠)
第二世代の薬です。(副作用を軽くするなどの改良した薬の事です。)
めまいや眠気、脱力といった中枢性副作用が起こることがあります。

経口錠の他に水無しで飲むことが出来る口腔内速溶錠もあり、発作が始まった時どこでもすぐに飲む事が出来て便利です。
口腔内速溶錠は、口腔粘膜からは吸収されず、唾液とともに飲み込んだ後、消化管から吸収されます。
口の中に長らく入れていると効果が出てくるのが遅くなってしまうので、使う時は早めに飲み込みます。

エレトリプタン

レルパックス
(レルパックス経口錠)
効き目は比較的穏やかですが、効いている時間が長いのが特徴です。
眠気や気分の悪さなどが出る確率が低いので使いやすい薬です。

高用量を使うとより効果的です。
トリプタンを初めて飲む人にも副作用が少なくて、安心できるので初心者向けのトリプタンと言われる事があります。

リザトリプタン

マクサルト
(マクサルト経口錠、口腔内速溶錠)
即効性があり、2時間以内に頭痛が無くなる割合が高いので頭痛の痛みが引き起こす他の症状も一緒に抑えてくれます。
ほかのトリプタンでは一回2錠必要な人でも、マクサルトなら一錠で効果が出ます。

インデラルと一緒に使うと血中濃度が上がってしまうため、海外では半分に減らして使いますが
日本ではインデラルと一緒に飲むことは禁止されています。

海外では子供でも効果があるというデータも出ています。
あと、マクサルトは水無しでも飲めるタイプがあるので便利です。

ナラトリプタン

アマージ
(アマージ経口錠)
薬が効いている時間が12~24時間と長いため、24時間以内の頭痛発作の再発率を抑えることが出来ます。
痛みが長く続くような、生理関係の頭痛に特に効きます。
副作用が少ないので、初めて使うトリプタンとしても適しています。
一回0.5錠でも効く人もいますが、効果が出てくるのが遅いって人はロキソニンなどのNSAIDsと一緒に使うと更に効果的です。

トリプタンにもリスクはある

ここまでトリプタンは万能薬みたいな話をしましたが、そうでもありません。

効果の無い人はかなりの割合でいますし、使い続けると効かなくなってきます。

価格も高く、一粒で薬価は1,000円くらいです。

自己負担額は3割の300円くらいですが、一粒でこれでは痛い出費ですね。

副作用もあるので、一時しのぎにはいいのですが、長く続けるにはおすすめできません。

トリプタンでなくても、頭痛を治す方法があるからです。

次回は頭痛持ちが頭痛を解消させる方法をご紹介します。

次→ 90%以上の人に効く今すぐ頭痛を治す方法

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