ホルモンバランスの乱れが頭痛を引き起こす!?

一般的には頭痛は女性に多く、特に片頭痛は思春期いこうの女性に圧倒的に多く見られますが、片頭痛には女性ホルモンが綿密に関係していると考えられています。

女性にはホルモンの周期があり、エスロトゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)といった性ホルモンの量が、排卵や月経時に大きく変化します。
このようなホルモンの変化が頭痛に関係しているのです。

ちなみに、女性の頭痛の60%は月経と関連性があるとされ、多くは月経の前後に起こっています。
また約15%の頭痛は月経の間だけに起こるともいわれています。
このように、月経に伴う頭痛の発生は、エストロゲンが急激に減少することによると考えられています。

ところで、妊娠中や閉経後になると片頭痛の発作が起こらなくなりますが、これは、月経の時に起こるエストロゲンの急激な変化が無くなり、ホルモンが安定するためだと説明されます。

さらに、女性の片頭痛の発作は、初潮を迎えた頃から始まっている事が多いことも知られています。
また、エストロゲンを含んでいる経口避妊薬(ピル)が片頭痛を誘発する事があります。

月経時の片頭痛には、エストロゲン製剤やダナゾール(子宮内膜症の治療薬)などの薬が使われます。
しかし、このような女性に特有な頭痛の場合には、薬の使い方も特殊なので、婦人科で十分に相談してから治療を受けることをおすすめします。

その他、月経前後や月経中に片頭痛発作が集中して起こる場合には、この期間に合わせて予防薬などを飲んでおくことをおすすめします。

血管の収縮/拡張に関与するセロトニン

片頭痛は、頭部内外の血管の収縮に続く拡張によって起こると考えられています。
血管が拡張すると、その周囲の神経が刺激を受けて、頭痛が生じます。

血管の収縮と拡張に関係しているのがセロトニンという物質なのです。
セロトニンは、血液に血小板の中に含まれている活性物質で、動脈を適当に引き締めて収縮させる働きがあります。

このセロトニンが、何らかの原因で血小板から大量に放出されると、血管の収縮が起こります。
この時、血管収縮によって脳の血量も減少するため、閃輝暗点などの前兆が現れます。

その後、血管収縮を引き起こしたセロトニンは、体内で処理されて急激に減少し、血管の収縮効果が消え失せてしまいます。
すると、今度は血管が過度に拡張し、片頭痛が引き起こされるというわけです。
これを、片頭痛の”血管説”と呼びます。

また、セロトニンは痛みが神経を伝わる時の調節役のようは働きもします。
セロトニンは、通常は痛みが適当な範囲に治まるように調節していますが、セロトニンの分泌に異常が生じると、血管の神経を過敏にし、この痛みのレベルが増幅され、わずかな痛みであっても強く感じてしまうことになるのです。

片頭痛のあの「ズキンズキン」とした激しい痛みは、そんなセロトニンの働きから生じます。
片頭痛の発作中にしばしば吐き気や嘔吐を催すのは、セロトニンによって血管の周りにある嘔吐中枢が刺激されるからだと考えられています。

このような片頭痛のメカニズムに基づき、セロトニンの受容体に働きかけて炎症や痛みを抑制する注射器が日本でも販売され、効果をあげています。

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