片頭痛発作の回数を減らす予防薬

二ヶ月以上、片頭痛を起こすような場合、あるいは月10回以上鎮痛薬や酒石酸エルゴタミンを服用するような場合には、予防治療薬を利用することをおすすめします。

これは、毎日のように頓挫鎮痛薬を服用する事によって引き起こされる薬物乱用頭痛を防ぐためです。
必要な時のみ服用する頓挫薬療薬に対し、予防治療薬は連用することで効果を発揮します。

服用を続けていると、頭痛発作の回数を減らしたり、痛みの程度を軽くしたり、頭痛の持続時間を短くしたりする効果が期待できます。
その他、頓挫鎮痛薬の有効性を高める作用が得られるのです。

片頭痛の予防治療薬には様々なものがありますが、一般的に使われているのが、メシル酸ジヒドロエルゴタミン(ジヒデルゴット)です。
この薬は一日3回毎食後に飲むもので、動脈・静脈の両方に作用して血管を収縮させて、片頭痛を予防します。
ただし、心臓病がある人や高血圧の人にはおすすめ出来ません。

その他、片頭痛の予防薬としては、カルシウム拮抗薬、β-アドレナリン受容体遮断薬、抗うつ薬、抗てんかん薬、抗セロトニン薬などがあります。
β-アドレナリン受容体遮断薬の中でよく用いられるのが、塩酸プロプラノロール、酒石酸メトプロロールなどですが、これらは頭蓋動脈壁のβ-アドレナリン作動性受容体に働きかけて、血管の拡張を防止します。
また、血小板へのセロトニンが取り込まれるのを阻害したり、セロトニン受容体の働きを抑制したりする働きがあります。

抗うつ薬の中では、アミトリプチリンが片頭痛に有効な薬剤の一つとしてよく知られています。
アミトリプチリンには、抗うつ作用とは関係なく、直接的に抗セロトニン作用があるため、片頭痛の予防に効果があるのです。

抗てんかん薬であるバルプロ3は、セロトニン系神経細胞の興奮を減少させて片頭痛の予防効果をもたらします。
また、片頭痛発作がセロトニンと関係が深い事から、抗セロトニン薬も片頭痛の予防薬として用いられてきました。
代表的なものには、ジメトチアジンとシプロヘプタジンがあります。

ちなみに、片頭痛の予防薬として、近年もっともその有効性が認められているのがカルシウム拮抗薬です。
以上のような片頭痛の頓挫薬と予防薬を組み合わせる事により、ほとんどの片頭痛発作を抑えることが可能です。

しかし、中には難治なものもあるので、薬物療法だけに頼らず、生活の工夫や食事の注意を実践していく必要があります。

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