抗うつ薬で頭痛治療!

神経伝達物質セロトニンのが関係している片頭痛の予防薬として、脳内のセロトニンを増加させる作用のある抗うつ薬が使われています。

アミトリプチリン(トリプタノール)

トリプタノール
その化学構造をから三環系抗うつ薬とよばれ 、古くから使用され有効性が証明されている薬です。
うつ状態の合併の有無に関わらず、片頭痛、緊張型頭痛に有効で、特に片頭痛予防薬の第一選択薬の一つになっています。
飲み始めに口渇と眠気が起こりますが、慣らしながらゆっくり増量することで克服できます。
通常、10mgくらいから開始して、30~75mg程度を、1日1回、夕食後か寝る前に服用します。
効果が発現するのに早くても6週間、通常8~10週間かかるので、気長に治療を続ける必要があります。

パロキセチン(パキシル)

パキシル
これらは、SSRIと呼ばれているセロトニンの再取り込みを阻害する薬剤で、安全性が高いことから広く使用されています。
パニック障害、社会不安障害、うつ状態が合併している場合や、薬物乱用頭痛に陥っている場合の片頭痛治療に用いられます。
抗不安作用も期待できます。
服薬初期に胃腸障害や眠気が起こることがあり、かえって痛みが増強するケースも報告されています。

ミルナシプラン(トレドミン)

トレドミン
セロトニンとノルエピネフリンの再取り込みを阻害する薬剤で、SNRIと総称されていますが、
SSRIに類似した薬剤です。効果発現が比較的早いとされています。

抗てんかん薬も頭痛に効果がある

脳の神経細胞の興奮や、過敏性を抑制する働きがあり、バルプロ酸ナトリウム(デパケン)、トピラマート(トピナ)
などが片頭痛の予防薬として使われます。

バルプロ酸ナトリウム(デパケン)

デパケン
脳内の抑制性神経伝達物質であるGABAを増加させる事により、脳の過敏性を正常化させ、気分を安定させる作用があります。
片頭痛予防の第一選択薬の一つで、高い有効性が期待できます。

片頭痛の予防には通常400~600mgを用います。
眠気、体重増加、高アンモニア血症が起こることがあります。
2010年に、日本でも片頭痛への保険適用が一部の製剤(デパケン)について認可されました。
血中濃度が上昇し過ぎると、幼児の奇形が増加すると言われています。
このため、妊娠の可能性がある女性が使用する場合は、血中濃度の急激な上昇が起こりにくい徐放性製剤(薬の名前の後にRがついたもの)
を選択し、使用量を多くとも1000mg以下なるべく、、600mg以下にする必要があります。

トピラマート(トピナ)

トピナ
脳内の興奮性伝達物質であるグルタミン酸のAMPA/カイニン酸型受容体機能を抑制することで脳の興奮性を抑えます。
副作用として手のピリピリするようなしびれ感(錯覚感)がよく現れますが、心配はありません。

眠気、体重減少、認知障害を起こすことがあります。
このほか、治療が困難な例では、ガバペンチン(ガバペン)、プレガバリン(リリカ)、ラモトリギン(ラミクタール)などを
用いる方法も試みられています。

カルバマゼピン(ラクタミール)は以前はよく処方されていましたが、あまり効果が無いので最近では処方されなくなりました。
クロナゼパム(リボトリール、ランドセン)は片頭痛自体を予防する効果は少ないのですが、ほかの片頭痛予防薬の補助として
併用することがあります。

まだまだある頭痛対策法!

アレルギーを抑える抗ヒスタミン薬、ぜん息の薬、ビタミン、漢方、ハーブなども片頭痛に効果があります。

シプロヘプタジン(ペリアクチン)

ペリアクチン
アレルギーや炎症を抑える抗ヒスタミン薬の一種で、子供の片頭痛や、片頭痛に伴う腹部症状を和らげるのに使われます。
けいれんを誘発することがあるので、発熱時の使用は避けるようにします。

ロイコトリエン受容体拮抗薬、モンテルカスト

モンテルカスト
ぜんそくの治療薬です。
ある程度片頭痛の予防効果があります。
ぜんそくやアレルギーのある方に併用薬として使用されます。

ビタミン、漢方

漢方薬で頭痛解消
高用量のビタミンB2やマグネシウムも、片頭痛の予防に効果があるという研究結果が報告されています。
酸化マグネシウム(マグミット)は、下剤としても使われます。
長期連用する場合は高マグネシウム血症にならないように、時々血液検査で血中のマグネシウムを測定します。

また、漢方薬では呉茱萸湯がよく使われます。

実は、抗うつ薬では頭痛は治らない?どうすればいいの?

ここまで紹介してきた薬は、一時的に痛みをとるだけの鎮痛薬です。

そもそも対処療法である「鎮痛薬」では頭痛体質そのものは治らないわけです。

ですので、次回は頭痛体質を治す方法をご紹介します。

次→ 90%以上の人に効く今すぐ頭痛を治す方法
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