【視力障害】頭が痛くて目が開けられないんだけど…

二〇歳ごろより、目がみえにくくなると、その後にきまって頭痛があらわれるため診察を受けたところ、典型的片頭痛と診断されました。
その後もときどき発作があり、目の前が真つ白になってなにもみえなくなってしまいます。
このまま失明するのではないかと心配です。

失明はしません

典型的片頭痛は、現在の医学分類では「前兆をともなう片頭痛」と呼ばれるようになりましたが、この前兆とは閃輝暗占と呼ばれる視覚症状のことです。
はじめは視野の一部に小さな光があらわれ、やがてそれは大きくなって視野全体が白くなったり、かすんだりしたのち、だんだん消えていくとともに頭痛があらわれます。

片頭痛のうちでこのようなタイプの人は約二〇ハーセントです。
この原因は、片頭痛の前ぶれの時点では血管の収縮かおこるからです。
後頭葉(視覚に関与する脳の部分)への血流が血管の収縮によって悪くなると、あなたのような視覚症状をおこします。

血管が収縮するといっでも、そのまま完全に閉塞して詰まってしまうことはめったにありません。
したがって、今の症状が続き、その結果として失明するといったことはまずありませんから、心配は無用です。

むしろ気をつけていただきたいのは、車の運転です。
前兆をともなう片頭痛の患者さんの大部分は、運転中にその上うな症状がでてきたときには、車を止めて休みます。
止めるゆとりがないほど急にみえなくなることはありません。

しかし、視覚症状がでてきたとき、いつものことだと思い込み、まだもう少し走ってもよかろうと運転を続けて、片側からでてきた車と接触事故をおこしたという人がいました。

幸い大した事故ではなかったようですが、中心視野がよくても周辺視野が障害されるとそのような危険性がありますので、注意してください。
さて、あなたが失明するのではないかという心配はあたらないと述べましたが、閃輝暗点もそのうちだんだんとでにくくなります。

それは年齢とともに片頭痛の症状が少しずつ変化してくることによります。
視覚症状は若い世代にはでますが、四〇代になると少なくなり、五〇代ではさらにまれになります。
ですから歳をとると視覚症状にわずらわされることも少なくなります。
しかし、視覚症状がでなくなっても頭痛の回数は残念ながら減るわけではなく、増えることのほうが多いのです。

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