50代女性の微熱を伴う頭痛は怖い!?

六〇歳ごろよりときどき頭痛を感じるようになりました。
こめかみに痛みがあり、少し膨らんでいる感じで、指で押さえると痛みを感じます。
またカゼをひいているわけではないのに微熱があることに最近気づきました。
いまはとくに病院へはかかっていませんが…

微熱は重要なサインです

ご質問の内容から、確実なことはいえませんが、側頭動脈炎という病気の可能性を考慮しなければなりません。
側頭動脈炎とは、こめかみ付近の側頭動脈の血管に炎症がおこり、血管が腫れたり、ヘビのように怒張して、痛みを発する疾患で、病変は単に側頭動脈だけでなく、頭のあらゆる動脈にあらわれます。

血管が炎症のために肥厚します。
そのため、内腔は狭まり、詰まってしまうことかあります。脳動脈で詰まれば脳こうそく、眼動脈で詰まれば失明をおこします。
側頭動脈炎という名称からは、いかにも側頭動脈だけの病気のように思いますが、あくまで病名は単に固有名詞と思ってください。

これは自己免疫疾患といって免疫の異常によっておこる病気の一つです。通常の自己免疫疾患は若年女性に多い傾向がありますが、この側頭動脈炎だけは高年男性に多いことが知られています。

自己免疫疾患は、全身性の病気ですから、側頭動脈炎も同様です。
腎動脈に異常をおこして夕ンパク尿がでたり、全身に関節痛があらわれたり、微熱がでたりします。

確実な診断をするためには、頭の皮膚を切開し、側頭動脈やその分枝の一部を切りだして、顕微鏡的検査をする必要性があります。
顕微鏡による検査では、巨細胞と呼ばれる細胞が見つかればほぽ間違いなくこの病気です。

巨細胞ははっきり捕まえられない場合もありますが、そんな場合でも炎症をおこしている像が確認されます。
さきほど失明のことについて少しふれましたが、この病気では、失明する率がかなり高いことが知られています。

こめかみの動脈がうねったヘビのように皮下にみえ、押さえると痛みを感じたり、膨れていたりするようなら、きちんと検査を受けるべきでしょう。

また高齢者は微熱に気づきにくい傾向かおりますから、こんな場合には熱も測ってみることが必要です。

治療はきちんと診断を受けたあと、ステロイドホルモン薬を服用します。
効果がでにくい場合もありますが、失明をくい止められる場合も少なくありません。

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