ゾーミックは効かない?副作用も?
人気の高いゾルミトリプタンのゾーミックですが、効かないって人も結構います。
ですので、効果と特徴をまとめてみました。
専門書を元に紹介していきますので、「なんのこっちゃ?」って思った人は、「ゾーミックは即効性があるけど、副作用で眠くなったり、体がダルくなってりしちゃうお薬」とだけ覚えて頂ければと思います。
とりあえず特徴はこれ↓です。
ゾーミックの6つの特徴まとめ
・値段は1錠300円
・早期服薬の可能なRM錠
・中枢移行性の良さゆえの副作用出現の可能性
・より確実な効果への期待
・連日投与による群発頭痛発作への有効性の報告あり
・点鼻剤の剤型追加への期待
・MAO阻害薬との併用は禁忌
ゾーミックが効く仕組みって?
ゾーミックは、英国旧ウェルカム社で開発され、現在アストラゼネカ社で市販に供されている第二世代のトリプタンで、末梢での直接的な血管収縮作用と三叉神経血管周囲終末での神経原性炎症抑制作用に加えて、中枢における三叉神経核内の5-HTIE受容体に作用し、電気的興奮を直接抑制し、痛みの伝達を抑制する作用をも有しています。
経口投与時の生物学的利用率が40~46%と高いのも特徴であり、確実な抗片頭痛効果が期待されるとされています。
これは凄い!ゾーミックの威力
通常、携帯性に優れ、簡便に服薬できる普通錠は、片頭痛発作時の治療薬として有用です。
しかし、突発的に襲ってくる片頭痛では常に、速やかに錠剤を服薬できるとは限らず、患者にとっては必ずしも最善の服薬状況ではない場合も想定され、このような普通錠の不便さを解消するため、水なしでも口腔内で素早く溶解する口腔内速溶錠(RM錠)が有効です。
一方、服薬のタイミングについては、近年欧米ではゾーミックの早期服薬が推奨されています。
すなわち、片頭痛発作が軽度のうちに、なるべく早期に服薬するほど、脳血管周囲に形成される神経炎症を最小限に抑えることが可能であり、結果として高い効果が得られることが、臨床試験からも証明されており、このような早期服薬を指導する際には、錠剤よりも有用な剤型であると考えられます。
欧米における、プラセボ対照二重盲検比較臨床試験刊こおいて、初回服嘩(RM錠2.5mg投与)2時間後の頭痛改善率はプラセボ22%に対しRM錠63%と有意に高く、また扱いやすい、もしくは服薬のタイミングを捉えやすいなどの理由から、錠剤よりもRM錠が好まれる傾向にあったとされています。
副作用として中枢移行性の高さゆえのめまい、眠気、もしくは全身倦怠感などが挙げられます。
でも、ゾルミトリプタンはあまりおすすめできない
ゾーミック(ゾルミ系トリプタン)は強力でうすが、あまりおすすめはできません。
値段が高すぎるし、副作用が強すぎるからです。
これで効果が無いとなると踏んだり蹴ったりですね。
ですので次回は、ゾーミックが効かないタイプの人の頭痛の治し方をご紹介します。